2007年05月12日
赤田西とせせらぎで 「技術、フィジカル、精神」の質を求めて
何か昨日と今日のトレーニング内容から本格的にCOJB流のトレーニングにようやく入れたような気がする。ここまでも新田でも、やってきたつもりであるが、それでもまだしっくりと来ない何かがあった。
体育館、どうしても始まりが7時で終了は一応9時までとなっているから、やはり選手の取り組む姿勢が最後までしっくりこないままでも終了しなくてはならないが、この2会場は始まるのが早いため、本来の大切な部分に触れることが可能になることが確認できた。
昨日の赤田は終了が7時半で帰るのが8時だったか。本日のせせらぎはやはり8時でボールを探していたからもう少しかかったか。
赤田、ショートパス、ロングパス、ポスト、トラップ、ワンタッチコントロール、ドリブル、対人、ヘディングなどが技術の基礎とするならば、ダッシュ、サイドステップ、ジャンプを中心としたフィジカル的基礎。そして最も大切なのはメンタルの基礎。この三つが全て含まれている画期的な内容だと思う。では、この最後のメンタルな基礎とは、どんなものか?
途中までは通常に何のプレッシャーもなくメニューをこなしている。これらの一連の動作を一人、ノルマ6セットをやるのであるが、最初に負担をかけた状態から25m〜30mのロングパスを蹴らなければ1セットとして認められないため、誰もが簡単に6セットをクリヤーできるほど甘くない。
公式戦4試合で、いかに選手達がボールをしっかりと蹴れていないか?がよく分析できた。
パワーはともかく、技術的な問題が大きい。今までこんなに重点的にキックとパスのトレーニングに時間を費やしたことはまず彼らの人生の中にはないであろう。
ロングを蹴る前に負担をかける。これは試合のシチュエーションとすれば、相手と競り合った後のDFのクリヤー、FWのシュート、ヴォランチのロングパス、サイドのセンタリングなど全てのポジションに当てはまっているもの。疲れて軸がぐらぐらであれば、いくら力をこめてもキックは飛ばないのだ。
また飛ばないどころか真っ直ぐには行かず、全てミスキック、つまり味方に試合中ボールが行き渡る前に敵にカットされてしまうということ。こんなシーンを嫌と言うほど年上との公式戦で見せ付けられた。
フィジカル的には中距離のダッシュ力。ただ単にダッシュを繰り返しているのではなく、いつもボールが関与しているから選手達はモチベーションを落とさないでできる。味方がボールを奪われた後、カバーに入るための戻りダッシュという場面も作れる。
もう一つはヘディング。これは、3年生の試合を拝見しても散々たるもの。しっかりと額に当てていない。
頭のてっぺんに当ててクリヤーしている場面が目立った。当然COJBの選手達も同じである。
思い起こせば、ジュビロに在籍していたドゥンガが試合中にも日本人選手に「ヘディングはこうやってやるんだ!!」なんて怒鳴っていたシーンがあったなと思う。
大切な要素が僅か一つのトレーニングメニューで出来てしまう。
実はこのメニュー、午前中にトップチームの選手にもチャレンジして貰ったものとほとんど一緒のないよう。FCの選手は午前中、怒鳴られて締められたら少し「らしい」内容になっていた(苦笑)
長い間繰り返していると、集中力を欠く。声も出さないで個々が孤立し始める。そこには励ましの声、厳しい声、盛り上げの声などはなくなり、完全に一人の世界に入る。
試合で例えるなら、個々がバラバラなことをやらかし始める時間と設定する。そこで誰が声を出し、一つにまとめ、練習を質の高いものにもっていけるものか?
さらに拍車をかけて、無防備でプレーしている選手に容赦なくコーチ陣がプレスをかけて、簡単にロングを上げさせないようにする。
すると、スタート地点に声もなくへばりついていた仲間が助っ人にはいる声が出る。コーチにクリヤーされて繰り返す度に疲労が増すためにパスをつなぎスタート地点に辿りつかせる。試合終了10分前だ。
思い起こせば、公式戦最終戦、残り20分までは2失点に抑えていた。しかし、残り20分で8失点。
うーん、出ている出ている一人一人の精神的弱さも。コーチからボールを奪われ反対にクリヤーされないように何人もDFに来てボールを守る。そういえば、3年相手にそのようなスタイルで数的有利を作り、ボールを奪っていたねー。
すっかりと暗くなり、感覚だけでやっているような感覚。
同じく本日のせせらぎ。平野コーチのメニュー、やはりロングキック。苦手なロングだ。
中々ゴールのクロスバーを越えない。反対にいる選手にボールが届かない。何度も何度も繰り返しても飛ばない。「何故だ?何故だ?」同じ蹴り方を変えずに頑固に繰り返している。
「押しても駄目なら引いてみろ!!」という言葉があるが、ずっと押している選手。面白い性格が見えて。
またまた辺りはすっかり真っ暗。顔を見えないくらいだ。ノルマを達成した選手が出てきた。
でも、自分がクリヤーしたら外でブルブル震えながら待っている(苦笑)ちがうでしょ?仲間が不甲斐ないプレーをしているのだよ?声かけぐらいできるでしょ?っていったら「ドンマイ、ドンマイ」だって。
「えっ?ドンマイ?」やめてよ、COJBで「ドントマイン、ドンマイ」なんて声掛けは!!
COJBでこれだけはやって欲しくない、言って欲しくないベスト5に入ってるよ。
まず疲れた時間帯に腰に手を掛けること。さらに疲れている時に膝に手を掛けること。
これはね、ブラジルでもうるさく指導者が言うのだけれど、相手に「疲れてますよー」ってスキを見せているようなもの。あと「ドンマイ」。同じミスを何度も繰り返して平気な人間に「ドンマイ!!」なんて声掛けは何のエキスにもならないよ。へとへとになっている人間、逆にチャラチャラしている人間には眼が覚めるような激を飛ばすのが一番眼が覚める。参考までに、プロの世界に「ドンマイ」なんていう中途半端な言葉は通用しない。黒か白か?良いか悪いか?のどっちかだ。ミスをうやむやにする言葉は何の励ましにもならないし、要は人が奮起しない。それをいうなら「次だよ次!!」「修正すればいいんだ!!」
という具体的な言葉だよ大切なのは。「ドンマイ」っていっても顔つきは「次はやってやるー」という気合にならなければ意味がない。
今、まさにいままでの甘えた小学生モードを取り除き、成人になっていくための修行をスタートさせたところだから、この細かい指導にどれだけ選手達は耐えられるかな?
でもね、精神面ができれば絶対にある程度の選手にはなる。トップ選手を見ていても解る。
あと数ヶ月したら、見違える選手になっているよ。
そんなこんなで、やっと全員なんとかクリヤーしたけれど、その後またミーティングだ。これもメンタルな部分。その上、一つボールが見当たらないという。チームが一つになるには当たり前の出来事かな?といつも思う。一つ一つの技術、態度に厳しい人間になって欲しいね。
お互い「傷つきたくない」「嫌われたくない」「仲良しでいたい」なんていっている間は巧くならないし、強くもならない。COJBはこれでこそCOJB。やすらぎの場はそれぞれの家庭でいい。
折角サッカーさせて貰っているのだから、精神面も磨いてくれーと思う。本当に巧くなりたいならね。