2007年07月30日

やはり大切なのはメンタル。人生の決断をする勇気はあるか?

アジア大会の日本代表を見ていて、改めて個々の強さ、巧さが大切であり、また現在の選手というよりもこれから背負っていく10代の選手達の育成により日本の選手層を厚くしていくための働きかけをしていくことが重要であると改めて強く感じる。

さて、話は変わって先日スペインの強豪バレンシアの下部組織の指導者が来日し、実技と講義があり、夜の講義に出席させて貰った。
講義内容は、二日間行ったトレーニングの意味など説明し、DVDを見ながら多少の説明もあった。
指導陣の顔ぶれが中々ラテンチックで面白い、物凄く親近感が湧く。

自分達は一番前に席を陣取り、その真横には椅子に座るコーチが二人いて一人が講義しているというもの。一番歳を取っているコーチはさっさとリラックスモードでサンダル履き。
「いるいるこんなオヤジ、ブラジルにも・・・」という雰囲気。よほど疲れたのか、落ち着かない。この男、最後まで座っているだけじゃないだろうな?と思っていたら、質問時間にメンタル面の話が出たら、いきなりたち始め自分の意見をべらべら喋り始めた。
話によるとコーチ陣の中で実技の中では一番声が大きく、元気であったらしい。
その話の中で、一番日本人に足りないものをしっかりと指摘していた。

練習メニューの説明などこの際は要らない。サッカー先進国から来た人間達からその国の文化、習慣、国民性、またサッカー先進国である中から指導、教育する空気を少しでも知ることができれば、自分にとっては大きな収穫になると思っていた。
サッカーの濃い情報、育成の情報があちらこちらからどんどん飛び交う国から来た人間達はきっと大切なことを言ってくれるに違いないと思っていたし、こちらから意図的に引き出せばそれに対しての意見がしっかりと返ってくるということも予想していた。

コミュニケーションの話をし始めたとき「日本の子供達は我々と挨拶を交わす時も少し距離があるように感じた。確かに恥ずかしいという気持ちもあるのでしょう、何か自信がないようにも思う」というニュアンスの話。あと、指導者が常に子供の話を受け入れられる態勢を常に持つこと、創造力のあるプレーをチャレンジする選手には何度もチャレンジするように助言をすること、楽しさを忘れさせないというもの、タレント性を崩さずにさらに伸ばしてあげること、メンタルが一番大切であることなど、先進国ならではのコメントが多く隠されていた。

メンタル面の強化として、現在インファンや特別スクールのメンバーに「プロになりたい」と思っている選手は全員ではないがほとんどだと思う。では、プロを目指す手段が海外しかなかったら一体どうやってプロを目指しただろうか?今でさえJリーグがあるけれど、一昔前は存在しなかった。Jリーグがあるからプロを目指したいと思ったのか、関係なく海外でプロになりたいと思うのかはいずれにせよ、この先何が一番大切なのか?と現実が見えてきたときに一番左右するのは、やはりメンタルになるのだよ。

プロ、特に海外の選手達は進路を決定する年齢が日本の子供達よりよっぽど早い。皆は通常、このままCOJBでやり、高校進学を考えて、高校卒業したら大学進学かプロ?などようやく進路を決めていくことであろう。では仮に、中学生一年の間に既に進路を決定している選手がいたら、コーチよりも1年進路を決断したのが早くなるな。

コーチの場合は14歳でプロへの進路を決断した。「絶対になる」と。
勿論コーチの時代なんてJリーグなんてない時代だし、もしあってもJより世界と思っただろうね。
お金があるないに関わらず、単に人生をサッカーに賭けるという決意を親に伝えて置きたかった。
では、どういう風に?という具体的なことになる。手段、選択肢はあまりなく、ブラジルでプロになることしか頭になかったんだ。きっかけはある衝撃的な本を読んでね。
まだ子供だからお金が家にあるかないか?なんて考えていないから、とにかく自分の決意を親に伝えて置きたかった。
どんな形でも、ブラジルへ行きプロへの意志を父親に嘆願したら「そんな金はねぇ」と一蹴された(笑)
「今行かなければ遅いんだよ!!」といったら「まず高校へ行け!!」と言われて反発して、生意気にも父親に張り倒されるくらい生意気な口を叩いた時代があったのを思い出す。「今行かなければ俺のサッカー人生は終わりだよ!!」くらいにね。思い出すけれど、それ以来さらに海外への想いが強くなった。
意識が未知の世界、プロへすっかり飛んでいた。それからはプロを目指すためには何が必要なのか?ということをプロのサッカーがない国、情報がない国で出来る限りの情報を集めたものだ。

これはね、コーチの自慢話ではなく、今「プロになりたい」と想っている選手達に現時点で人生を決断する勇気があるかい?と聞きそれでいて「プロ」と言っているのかとね。親元を離れて生活する。しかも何も見えない海外でさ。
親に反対されても自分の力でなんとか辿りついてやるという強い気持ちが持てるかい?
お母さんに対しての甘え、わがままなども捨てなくてはならないのだよ、海外で生活したら。
今しているサッカー以外の楽しいこともできなくなるのだよ。
人生をサッカーにつぎ込む決意は半端な勇気ではない。しかも10代前半でね。
高校を出て初めてプロ意識を持つのと、中学から精神的に意識していくのとでは大きな違いをもたらす。
それは海外に行ける、行けないの問題ではない。姿勢の問題さ。

皆が子供、子供していられる時間はあまりないよ。精神的には最も自立していかなくてはプロなんて有り得ない。日本代表の選手が目覚めている年齢ももはや限界。もっと早い段階で揉まれる世界に飛び込んで行きできるだけ長く競争の世界にいるということ。それは高校選手権などでポジション争いをするというような次元ではない。
でもね、早く人生を決断して生活していくと、周囲からは尊敬されたりするけれど、浮くぞ〜
いつの間にか孤独になっている時が多々ある。「彼女だなんだ」と言っている周囲の話についていけなくなってしまう(笑)高校も進路が終わると皆、ほとんどが車免許を取りに行く。でもそんなお金あるなら
ブラジル行きのチケットを買ったほうがいいとなる。みんな楽しそうだけど、一度決断した道、絶対に曲げられないし、好きな道を自ら選択したのも自分だからね。一時の楽しさは一瞬で過ぎる。
仲間が成人式をアリーナで迎えている時、コーチは選手権の真っ最中、ブラジルと戦ってた。
そんなもんだよ。高校時代の一般的な高校生らしい楽しみなんて全部サッカーにつぎ込んでしまったな。
人生をサッカーに捧げるということは簡単にはできないよ。親の多大なる理解がなくてはね。
ただその強い意志を貫く強さをCOJBの選手達にも持って貰いたいと願う。コーチは仮にサッカーができなくなってもどんなことしても生活していける自信はあるよ。それは貫き通してきたから。

自分の人生は自分で決断しなさい。またその決断を人に伝える勇気をもってみてよ。必ず道は開けていくから。そういった意味で、バレンシアのコーチ達もサンパウロのコーチ陣との共通点は大いにあり、学ぶことも多かったね。
posted by インファン at 14:29| 神奈川 ?J| Comment(8) | お知らせ
この記事へのコメント
プロセスが大事なんだから。 適当なことやってる奴にこういう思いはできないんだよ! 

こういう思いとは貴重な体験 誰しもが体験できる事ではないことを指す。

世界レベルの選手は16歳〜17歳でプロデビューしていますよ。
遅くても19歳でセリエAやトップリーグに出場
イタリアのトーニは28歳位で代表デビューし活躍しているが、やはりしっかり10代でJ2レベルのクラブでレギュラーで下積みを積んでいた。
スペインのラウール17歳(スペイン)レアル・マドリード
イタリアのトッティ16歳(イタリア)ASローマ
ロナウド13〜14歳位(ブラジル)サンタクルス
セスク17歳(イングランド)アーセナル
ピルロ15歳(イタリア)ブレッシャ
カッサーノ17歳(イタリア)バーリ

とにかく1流になりたければ彼等を目指そう☆

高校選手権を選択するだけで10年は同世代にサッカーの全てで差をつけられる。

決して高校を否定している訳ではない。
高校ではかけがえのない思い出を作れるからね。

日本代表で海外に挑戦している稲本選手 高校は普通にの高校から定時制に編入。
G大阪ユースに在籍しつつ17歳でガンバ大阪のレギュラーを掴んだためサッカーを生活の中心にするため編入。


Posted by さすらいのアドバイザー at 2007年07月31日 04:59
日本のジュニアユース年代のチーム
練習が始まる前の雰囲気
練習が終わった後の雰囲気
これを見ればチームの統率力 ポテンシャル
個々の意識のレベル

全てが『見える』

少しでも『ふわふわ』した雰囲気が見えればもう
その選手達の将来は見えるよね。
絶対にプロにはなれない。
下手すれば高校でもレギュラーにはなれない
はたまた途中でサッカーすら辞めてしまうだろう。

15歳で他人とは違う『空気』、その人間が持つ『心構え』や『姿勢』『度胸』

これらを常時生活している時から他人に『ビリビリ』と感じさせる事が出来なければ『並』又は『並以下』のただのサッカーはしくれになってしまう。


目指すという事は犠牲にしなければならんことがたくさんあるのだジュニアユース諸君。
君達の師である今野氏もブラジルでプロだ。
普通はなれないよそこまで。特に日本人で。

こんな話が判る年頃ではないと批判がきそうだが、
ジュニアユース諸君 理解するのと理解できないのとではすべての分野で20年遅れをとるぞ


Posted by 社 at 2007年07月31日 12:04
プロという選手。
皆 世渡り上手だよね。
やっぱ一緒に話してみたり 観察しているだけでも
十分におもしろいやつらだもん(笑)
なんてゆーのかな。
人間的というか 素直だよね。
全然ロボットじゃないもん。
プロを目指していると公言する選手と話して、なんか顔に張りが無かったりつまらない人間であれば、
そいつには絶対にプロへの道は開かれないし、チャンスはモノにできないもんだよ。
プロになれる器は話していてゾクゾクするよ

何が言いたいかと言うと
『遠慮するな』って事。

私生活でガツガツおもしろいやつならサッカーでも何かしでかしてくれると期待できるよ、

ロマーリオになれよ 中学生達☆
Posted by 南米 at 2007年07月31日 15:36
中々味のある面白いコメントが続いているね。
ジュニアユースのメンバーにはどれも意識としては大切な要素がコメントされていると思うよ。

プロを目指す人間は、自覚をして生活しなくてはならにない。その辺の小僧と一緒では駄目なんだよ。
どこにでもいるよ、同年代でサッカーやっている奴に「将来何になりたいの?」って質問したら「プロサッカー選手」という奴らがね。

誰でも言えるのよ、結局。でも実際プロを目指すということがどういうことであるか?という具体的なことは全然解ってない。単純に毎日練習し、努力すればなれると思っている空想の世界。でもそれでは全然具体的じゃないのね。具体的になんであるのかを学習していこうよ!!
Posted by 周囲からの助言 at 2007年08月01日 01:31
「こんな話が判る年頃ではないと批判がきそうだが」
ということでしたが、いえいえ批判は来ませんよ。
この年代から「プロを目指す」ということがどういうことなのか?ということを教育していかなくては、ただ夢を見ている子供と一緒ですからね。

精神的に大人にならなくては、とても具体化されないですから徹底的に精神な部分を指導していくべきです。

その辺でサッカーやっている子供達はみんなできれば「プロになりたい!!」と思っているはずです。しかし夢と現実、その現実がどういうことなのか?も当然理解していませんし、教育されていません。

また周囲の人達の意見も大切であるし、それにもしっかりと注意して聞けるアンテナを持つことが大切だと思います。
Posted by 社さん at 2007年08月05日 17:09
「自分の人生は自分で決断しなさい。またその決断を人に伝える勇気をもってみてよ。」
このブログにあった言葉が一番子供にわかって欲しい言葉だと思いました。親はいつまでも子供と一緒に生きてはいけない。いつかは先に死ぬだろうし、かまってやれるのも今のうちだけ。その後は自分自身で人生いきなけゃならないんだよ。
よく「親のすねをかじるって」とかいうけども、自分のやりたい事なら親でも犬でも猫でも何でもかじって、自分が利用できる事は最大限利用して自分の目標に対して貪欲に行ってやろうって気持ちを持って欲しいなって思いました。
Posted by 港北SC5年担当 at 2007年08月06日 02:59
「自分のやりたい事なら親でも犬でも猫でも何でもかじって」まさに、そこまで考える「貪欲で強い姿勢」を人に訴えかける図々しさ、決断をこの年代から持たせて行くことにより、必ず私生活、学校、公共の場で発する言動、行動にも変化が見られます。

考え方が、いつも「人任せ」「マイナス」「責任逃避」から「なんて恥ずかしいことを言ってしまったのだろう、自分の目指していることをもう一度考えてみろ!!」と自分に言い聞かせるようになります。

「甘えるな!!」人から忠告されて「うるせえなぁ、俺だって大変なんだ、あいつが悪い、こいつが悪い」からまず自分を改める習慣を身に付けます。大観衆の前でサッカーをする人間が小さな人間ではそれは成しえないということです。

人生を早いうちから決断するということは大切ですね。
Posted by 港北SC5年生担当さん at 2007年08月06日 10:14
こういうお考えを持っているコーチがいらっしゃるから港北SCは強いのでしょうね。
春の市大会の成績はどのカテゴリーも素晴らしかったですね。・・・うらやましいです。
Posted by K.R at 2007年08月08日 07:58
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